恩田陸らしい小説。最初のころのに近いと思う。「六番目の小夜子」「球体の季節」の系統。学園もの。「球体の季節」がすごく好きなんですが、まあそれは置いといて。
「少女漫画的」みたいなことを恩田陸本人も言っていますが、まさしく。綺麗な少年少女達。主に少女。閉じた時間と空間で語り合い傷つき合い、静かに終わる。
恩田陸の武器はこの空気感かなぁと思う。揺れる感じ。曖昧で微妙なところを、危なっかしく歩いていくような。
まあ、この人の影響をいろいろ受けてるよなぁ、たぶん。