ハヤカワ文庫。
ネットゲームは麻雀くらいしかやらないし、いまどきの大学生でもないし、だからどこまでそれがリアルに描けているのかなんてわからないけれど。青春小説。心踊る。もやもやする。じりじりする。いくつかのフレーズがすげえきた。

 なんのエンカウントもないし目的も達成感もないけれど、体力がすり減るぶんだけ一日をきちんと過ごしたような気持ちになれる。

覚えがある。
「ぼく」とオンライン上の「テツオ」の話。意味のないことに意味を見出す。ってのは誰しも、ではないかもしれないけれど、多くの誰かがやってきたことで。滝本竜彦が好きな人にお勧めだと思う。
昔ちょっとだけゲーセンのパワースマッシュに嵌ってたことを思い出した。左手の薬指の右側にマメみたいなものが出来た。毎日やらないとすぐに腕が落ちる。
桜坂洋は、いわゆる電脳ってやつをどうしようもなく気に入ってしまっているのだろうなぁと。