先に謝っておきます。前回のは一巻の途中まで読んだところでの感想です。ほんとすみません。
あー何だ、甘酸っぱい。やばいくらい甘酸っぱい。竹田君がもう何だか。「そんなすごい面白いってわけでもない」って感想は変わらないんだけど、好きか嫌いかと聞かれたら大好きだと答える。悶える。転がる。

リード社から。平成14年4月28日初版。絶版になってそうだけど。
ネットで知らない誰かに殺人を指示されて、二千万を自宅に置いておかれる。誰が、どんな理由でそれを願うのかわからない。追い詰められ、実際に襲いかかってしまうが、未遂に終わり、警察に捕まる。警察に二千万のこと、指示されたことなどを話すが、しかし警察が調べたときのはそれらの痕跡は消されている。すぐに釈放され、自宅に帰るが、そこにはやはり二千万とメモがある。怒りとともに反撃を決意する。
恐怖。怒り。絶望。混乱。そういったものを精密に描き出している。いくつかの出来事には無理っぽさもあるし、ストーリー展開も「大体こうだろうな」とわりと読める。途中で連載していた雑誌自体がなくなったらしく、細かいところが投げっぱなしになっている気がするのだけど、それでもひどく感情を乱されたのは、絵と構成の上手さなのだと思う。面白かった。キョウタルの穏やかな表情が壮絶。
動機の安っぽさが逆にリアルに感じた。薄ら笑い。怒り、悪意。

白と黒、その使い方。いいな。好きだわ。実のところそんなに絵のことを考えながら漫画を読んでるわけでもないんだけど。見所はルカの体に染み付いたマゾっぷり。怯えた目がアレだ、たぶんノリノリだ。名前を呼ばれただけでって。
こういう交互見せるやり方を玉置勉強氏わりとやるような気がする。けっこう好きだ。
あと、新キャラ登場と。次回かその次くらいにバトルか。