「薔薇の騎士」と「アルタイル」のエピソードを別々にして、それぞれ掘り下げて一冊ずつ書いてくれたらなぁ、とか思った。というか、コッペとアルタイルの交流をもっと見たかった。それ以外は、俺やっぱ田口仙年堂の書く話好きだわ、と。ぐっと来る。潤む。
コッペも可愛いけれど、コッペにメロメロなBB団の面々がすっげえ可愛い。会議のシーンとかうまい。そういうエピソード。

昔は変身すると筋肉が盛り上がり、人とは似ても似つかぬ野獣の身体になってしまったものだが、最近になって訓練した結果、人と動物の中間あたりで変身を留める術を身につけた。
 コッペを怖がらせないように、というのが一番の理由だ。

こういうところがなんかすげえ好き。

甘酸っぱいなぁ。ほんとにもう。

第一部、十二歳で"恋のしっぽ"を見つけた山之内荒野が、この第二部では知らないあいだにそのしっぽをギュッと踏んづけてしまい、振りむいて吠えかけてきたそれに驚いて立ちすくむ、というお話です。

あとがきのここが的確で。ほんとそういう話だなぁ。