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• 『2005年のロケットボーイズ』（五十嵐貴久）

2005年のロケットボーイズ

だから何でこんなシーンで泣かされんだろう。
いわゆる落ちこぼれの高校生達（高校生以外も混じって）が、最初は成り行きで、知識や技術を駆使して宇宙へ飛ばせるキューブサット（人工衛星）を作り上げる。ただそれだけの話。でもそういうただそれだけの話が好きなやつって多いと思うよ。僕はやたらめったら好きですよ。好きなやつは読んどけと、ほんと読んどけと思う。もう170Pから172Pまでの、何かもうそういうやり取りを読めただけでも充分元は取れた気分。
一番の見せ場がまた変な場所で（失礼）、この人はなんでこういうところを見せ場に持ってくるのかな。それが嵌る。ほんと泣かされた。
あと、お母さんが素敵過ぎる。

何の役に立たないことを頑張ったから、ステキなんじゃないの。役に立つことや立派なことはね、そんなものは誰にでもできるの。下らないこと、つまらないことに一生懸命になるから偉いんじゃないの。

あー、ほんと好きだ。