図書館戦争』の続き。途中まで読んで寝ようとしたけれど、続きが気になって眠れねえよ、という体験をした。面白かった。
毬江のエピソードがとてもよかった。以下ネタバレします。
毬江はそのままいけば傍観者にすらなれなかった。郁がいなければ。郁が当事者にまで引っ張り上げる。是非はあるだろうけど、この形は好きだ。引っ張り上げる展開にした有川浩に拍手。これがあり、最後の章に柴崎の苦悩があって、ぐっと来た。気持ちの動きが絶妙。
ただこの人の「恋」にクローズアップしすぎなところは多少気にかかるかなぁ*1。まあそこら辺弄ったら崩れるちゃうかなぁとも思う。
あと、査問会で一番きついのがそれというのはほんと有川浩らしい。


図書館戦争』が本の雑誌で一位だそうです。ただ初めて有川浩を読む人には『空の中』か『海の底』がお勧めです。

*1:それは恋じゃなくてもいいと思ったりする。