あー、ほんとに泣いた。
買ってからしばらく読めなかった。たぶん、すごい勢いで揺さぶられるんだろうなと思ったらしい。俺はちょっと田口仙年堂の話を好き過ぎるのかもしれない。
ライトノベルに「戦争」を持ってくるのは基本的には反対ですよ。「そこはライトノベルの領域じゃない」という意識があるので(そういうライトノベル「外」のライトノベルも好きではあるのだけれど)。
でも、きちんと消化したなぁ、と別のところで思った。ライトノベルの領域を出ずに。それは本当にすごいことだと思う。僕は。
だからこそアニメの端折りっぷりが何となく悔しくも思う。やっぱり二話で一巻分をやるのは無理があるよ。


ともかく、惚れ直した。悩み、揺らぐ。田口仙年堂が書く物語。
以下、ネタバレなので反転。

「譲らねーよ」
「あの想い出は、あたしと姉ちゃんとガーゴイルのもんだ。すっげー辛かったし、兄貴にも見せたかったけど、それでもあの時代に行けて後悔してねえし」

毎回言ってるような気もするけれど、田口仙年堂に出会えてよかったと思う。