個人的04漫画ベスト5。迷いましたが。


一位『ふらせら』(原作:小池倫太郎/キャラクターデザイン:木我浩市/コミック:なかねかつを)メディアワークス
あー、もうね、ほんと好きなんですよ。
ひとつひとつのセリフがすごく来る。感情があり、葛藤があり、譲れないものがあり、だからこそ出てくる言葉。でもあくまで「ほのぼのコメディ」として描いていて、重たくしていないのがいい。対立したり、憤ったり、やりきれないことがあったりしても、それでも何とかやっていこうとする。それでも「どうか…」と願う。前にも書いたことですが。
漫画のキャラクターなのはわかっていることですが、僕はマレッタやショーヤ達が幸せであることを願ったりしています。自分の中ではこれは名作です。


二位『江豆町-ブリトビラロマンSF』(小田扉)大田出版
小田扉にしか出せない味。何でもない、ちょっと不思議な話。派手な展開は一切ないのに、妙に惹きつけられる。説明不可能な部分があって、たぶんそここそがこの人の漫画の魅力なんじゃないかなぁと思う。
読んでいて鳥肌が立った。正直、小田扉は天才だと思う。


三位『巨娘』(木村紺アフタヌーン11月号
読みきり作品ですが。「神戸在住」は僕も別枠で。
つっこみどころ満載。作者本人がつっこむ。いや、もう笑った。すごいニヤニヤした。今読み返してもニヤニヤする。「朝チュン」とか、思いっきり殴られたような気分になりました。ずるい。ずるいけど、気持ちよく負けたちゃったなぁ、という感じ。
付記:「朝チュン」がキーワードになっているのに笑った。


四位『ラブロマ』(とよ田みのる
正統派ラブコメ。キャラクターの良さ。絵の味。
サブキャラが強い。主役の二人も負けてないんですが。まあ、杉本さんとかレイ姉さんとか言葉が足りてない二人とか涙目とか、ことごとくツボに入るのですよ。


五位『のだめカンタービレ』(二ノ宮知子
wolonさんに被りますけども。普段漫画を読まない人にも勧められる。今年はこれだなーと思う。相手を選ばず「とりあえず読んでみれ」と言える漫画もそうはないんじゃないでしょうか。



あと、ベスト5に入らなかったけど、というのを羅列してみます。
東京赤ずきん」(玉置勉強)好き勝手やってます。素敵。
リンガフランカ」(滝沢麻耶)間合い。構成。表情。笑い。
「ラ クィンタ カーメラ」(オノ・ナツメ)イタリアへの偏愛。爽やかな中年達。
よつばと!」(あずまきよひこ)ある意味最強。
アイシールド21」(原作:稲垣理一郎/作画:村田雄介)熱さと痛み。
シガテラ」(古谷実)ビクビクしながら読んでいます。
「ピリオド」(吉野朔実吉野朔実はやばい。この人に子供を描かせたらほんとやばい。
……多いなぁ。