あなたが初心者に勧める一冊は?
http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20050829#p1
やる機会を逃していたものを今更ながら。
・『コッペとBB団』(田口仙年堂)
ライトノベルらしいライトノベル。だけれど、ライトノベル読みにもそうでない人にも勧められる。田口仙年堂に出会えたことは本当に嬉しい。
・『空の中』(有川浩)
怪獣映画の亜種。キワモノの設定の中で繰り広げられる、優しく容赦のない人間ドラマ。上質のエンターテイメント。
・『猫の地球儀』(秋山瑞人)
ある意味お勧めしない。でも勧めたい。再読するのにエネルギーがいる。でもときどきどうしても読み返したくなる。
・『愚者のエンドロール』(米澤穂信)
主人公達の誰も当事者ではない。傍観者であった人のための青春小説。
・『戦略拠点32098楽園』(長谷敏司)
名作と呼ばれる古典SFの隣にそっと置いておきたい。ぎこちなさはあるものの。
「昔からある型を、どれだけよくしていくかに重きをおいて書いてます。ですから、意識としては、いわゆる小説家よりも、ひょっとすると落語家や歌舞伎役者のほうに近いかもしれません」
まさしく。